
本日、12月16日は、『アイドルマスターシンデレラガールズ』に登場するアイドルの一人である小日向美穂さんの誕生日です。
ところで、私、「『デレマス』アイドルの誕生日に、過去にプロレス界で、どんな出来事が起こっていたか?」を調べてエントリ化するという割とムチャなことを続けております。
これまでも、
と、既に数人分の記事をアップしているのですが、これを目にして、「『デレマス』とプロレスに因果関係がなさ過ぎて、ナンセンスの極み」「『デレマス』の話を全くしていない」「というか、そもそも『デレマス』をダシにして、自分の好きなプロレスの話をしたいだけでは?」などなど、反感を持たれる方もいらっしゃることかと思います。
すいません……。
本当に、申し訳ありませんでした……。
猪木(新日)と馬場(全日)の話ばかりして、申し訳ありませんでした。今回は、他の団体の話をします!(謝罪すべきは、そっちではない)
というわけで、早速、本題に入ります。小日向美穂さんの誕生日は、「パンクラスで、初代キング・オブ・パンクラシスト決定トーナメントの開幕戦が行われた日」です!
“ 完全実力主義団体 ” パンクラスとは何か?
新生UWFに所属していた船木誠勝選手と鈴木みのる選手の二人が中心となり、同団体の三派分裂後にプロフェッショナルリング藤原組を経て設立した、日本初の “ 完全実力主義 ” 団体、パンクラス。
現在でいうところの総合格闘技(MMA)の走りともいえるプロレス団体であり、時代の中でコンテンポラリーに格闘技へと接近。現在では、階級制の導入や、リングからケージ(金網)への移行を経て、MMA団体の一つとなっています。
1993年に旗揚げ戦を行ったパンクラスは、翌年の94年12月16日、17日の二日間に掛けて両国国技館で、初代キング・オブ・パンクラシスト(パンクラスでは、チャンピオンのことをこう呼ぶ)を決定する大規模なトーナメント興行「KING OF PANCRASE TOURNAMENT」を開催します。
国内外から16名の猛者が集結! パンクラス初の王者決定トーナメントを開催!
日本陣営からは、船木誠勝、鈴木みのる、冨宅祐輔(現:冨宅飛駈)、山田学の4選手。外国人サイドからは、ウェイン・シャムロック(現:ケン・シャムロック)、モーリス・スミス、バス・ルッテン、フランク・ワレス(現:フランク・シャムロック)、マット・ヒュームといった強豪外国人に加えて、アレックス・クック、クリストファー・デウィーバー、トーマス・プケット、ジェイソン・デルーシア、ヴァーノン“タイガー”ホワイト、リオン・ダイク、ロバート・ヨナサンという12選手が参加(敬称略)。
激戦を勝ち抜き、翌日の決勝戦に駒を進めたのは、シューティングから移籍し、「親分」の愛称でファンから親しまれた山田学さんと、団体のエース外国人選手だったウェイン・シャムロックの二選手であり、判定で山田さんを振り切ったシャムロックが、見事、初代キング・オブ・パンクラシストの栄光を手にしました。
優勝候補筆頭と目されていた船木選手と鈴木選手が決勝戦を前に姿を消し、外国人選手が優勝する。まさに、”完全実力主義”の看板に相応しい結果であり、当時の他団体化の中でも、異彩を放っています。
また、シャムロック兄弟やバス・ルッテン、マット・ヒュームなど、本格的なMMAの到来後も格闘家として活躍することになる選手が揃っていた点でも、歴史的な意義のある一日と言えるでしょう。
この大会の模様は、パンクラスのオフィシャルアカウントが、Youtubeに動画をアップロードしていますので、興味のある方はご覧ください。当時の空気を存分に味わえます。
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