プロレスや格闘技にまつわるインタビューをメインに扱った『KAMINOGE』という雑誌が大好きでして。
最近、また創刊号からバックナンバーを読み返していたのですが、その中で、亡くなった山本小鉄さんのことを益々、好きになってきたんですね。
この写真に写っている前田日明さんが表紙の『Vol.33』とか凄く良くて、小鉄さんを回顧する特集号みたいな感じで、前田さんや小鉄さんの奥様、それから、若い頃に指導を受けていた風間ルミさんのインタビュー等が掲載されているんですけど、それがどれも胸に迫るというんですかね。”グッ!”とくる情感があるんです。
選手として、解説者として、そして、指導者として、アレだけの功績をプロレス界に残してきた人ですから、やっぱり、小鉄さんのエピソードって、この他の『KAMINOGE』にもよく載っていて、それらを読み返すのが、最近は、凄く楽しいんですよ。
小鉄さんが写っている日本プロレス時代の写真
それで、左側に写っている『Vol.26』では、グレート小鹿さんがインタビューに登場していまして、小鉄さんや小鹿さんがいた……そして、アントニオ猪木さんとジャイアント馬場さんが所属していた日本プロレス時代の集合写真も載っているんです! それが、凄くカッコ良くて……。
これなんですけど、上段の左から小鉄さん、そして、小鉄さんのタッグパートナーだった星野勘太郎さん。上田馬之助さんに坂口征二さん、グレート小鹿さん、ミツ・ヒライさん。
下段は、左から吉村道明さん、若き日のアントニオ猪木さんとジャイアント馬場さん、そして、大木金太郎さん……という力道山先生の逝去後に、日本プロレスを支えた大スターがズラリと揃っています。
何だか、物凄い違和感が……
とてもカッコ良い一枚なんですけど……これ、プロレスを好きな方ならご理解いただけると思いますが、物凄い違和感がありませんか?
小鉄さんって、こんなにデカかったか? と……。
この写真だけだと、身長が185cm(公式プロフィールより)という巨体の持ち主であるグレート小鹿さんと、然程、背丈も変わらない様に見えます。
「何だか、変だな~」と思って、よくよく見てみたんですね。で、ちょっと写真を下にずらします。
分かりますかね、これ?
小鉄さん、思いっきりつま先立ちしてるんですよ。
これを発見した時は、思わず笑っちゃったんですけど、いや~……やっぱり、小鉄さんはいいな、と。物凄く”プロレス”というものを守る人なので、きっと、少しでも身体を大きく、そして強く見せようとしたんでしょうね。足元が思いっきり収まってしまっているので、バレてしまっていますが。
この写真一枚だけでも、そのチャーミングさと生真面目さが伝わってくるんですけど、こんな感じで、プロレスラーが語る小鉄さんの話って、どれも良い話ばかりなんです。
笑えるし、泣けるし、あとは、やっぱり身体が小さかったせいで上に行けなかったりとか、新日本プロレスが設立された時に、解説者を猪木さんから直々に頼まれて、志半ばでプロレスラーとしての現役を引退したりとか……そういう哀愁も伝わってくるし、という。
そんなこんなで、最近は、小鉄さんに夢中です。『新日本ワールド』で聞くことが出来る解説の数々とか、やっぱり、いいもんなぁ~。
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