【旧記事再録】こちらのエントリは、以前、私が「はてなダイアリー」に投稿していた旧BLOGからの再録記事です。お気に入りの記事の幾つかは、こちらの新BLOGにも少しずつ移行していこうと考えています(オリジナルは、2009年12月25日に投稿)。
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このエントリを書いとる12月25日は、クリスマスである。
クリスマスと言えば、どこに行ってもWham!の『Last Christmas』が流れる季節である。コンビニ行っても、スーパー行っても、雑貨屋行っても、商店街のアーケードを歩いていても、キャバクラ行っても、どこに行っても Wham!の『Last Christmas』 が流れている。クリスマスとは、そんな季節なのである。
思えば、80年代ならいざ知らず、2010年代の日本においてWham!の曲をこんなにも聴き続けることになるなんて、やはり、クリスマス・シーズンというイベントはかなり特殊かつ異常な事態と言えるだろう。
Wham!の過剰摂取の影響で、その内、死人とかが出てもおかしくない勢いだ。東京都下の築30年超、6畳一間のボロアパートで孤独死をした若者の遺体を検死した結果、体内から致死量のジョージ・マイケルが検出されても何ら不思議ではない。小林克也もビックリである。
そんなに好きでもないWham!を無理くり聴き続けさせられる地獄のイベントこと、クリスマス。
恋人や家族がいない人間には、ややその楽しさが分かりづらいイベントではあるものの、例え、恋人がいなかろうと家族がいなかろうと、ある特定の男性諸氏にとっては、この時期ならではの楽しみがあるのもまた事実であろう。
その楽しみとは……そう、女の娘のサンタコスである。今回のエントリでは、女の娘のサンタさん衣装についてアレやコレやと書いてみる!
女の娘のサンタさんコスチュームは可愛いのである
女の娘のサンタコスは良い。とにかく良い。凄く良い。凄く凄く良い。可愛い女の娘にサンタさんのコスチューム……コレは、鉄板の組み合わせである。
例えるならば、The Beatlesにおけるジョン・レノンとポール・マッカートニー、The Rolling Stonesにおけるミック・ジャガーとキース・リチャーズ。もしくは、QUEENにおけるフレディー・マーキュリーとブライアン・メイ、The CLASHにおけるジョー・ストラマーとミック・ジョーンズ。或いは、Wham!におけるジョージ・マイケルとアンドリュー・リッジリー……。
数多のロックスターを生み出した天才同士の才能のぶつかり合い、そこから生まれるエネルギーの昇華……と同じくサンタコスのキュートさは女の娘の可愛さを引き立て、そして、女の娘の可愛さはサンタコスのキュートさを引き立てる。
サンタコスを女の娘に着せるということは、コペルニクスにも並ぶ発想の転換
思えば、サンタクロースとは、そもそもは爺さんなのである。白ひげの爺さんで赤い服を着ていて袋を持っていて、んで、その袋の中には子どもたちに配るプレゼントが入っていて、しかも、トナカイの曳くソリに乗ってやってくるのである。
なんというか、そのビジュアルの特徴をこうして並べ立てるだけでもそのファンシーさとファンタジーさのエクストリームさ加減にクラクラくるものの、とどの詰まりは爺さんだ。
更に、これが日本になると、パラダイス山本さんが公式サンタをやったりしていて、一気に『タモリ倶楽部』感が出るというか、何だか急に所帯染みてくる。”萌え”などという概念とは、180度異なる極北に存在しうる概念。それがサンタクロースなのである。
しかしながら、そんなサンタの衣装を女の娘に着せてみるとどうか?
一言で言って、これはもーメチャクチャに可愛いのだ。あの先にポンポンの付いたキャップも可愛いし、真っ赤な衣装も可愛い。そして、その真っ赤な衣装にアクセントとして加えられた白色のモコモコも可愛い。
そして、下はミニスカートだともっと良い!
……まぁ、冷静に考えたらサンタの格好をして脚を露出させているというのも全くもっておかしな話なのだが、プロレスラーのザ・グレート・サスケだって、若い頃は全身コスチュームの忍者衣装だったけど、年を取るにつれてコスチュームの布面積が減っていき、今では黒のショートタイツ一丁になっているし。洗練をされていくにつれ、露出度が上がるというのは、コレは必然的なことなんだろう。
爺さんが着ていたコスチュームを女の娘に着せてみる。コレはコペルニクスに勝るとも劣らない発想の転換と言えるのではないだろうか?
何はともあれ、ミニスカートのサンタコスはとっても良い。真っ赤なスカートからスラリと伸びた女の娘の白い太もも、ふくらはぎ…そのコントラストが生み出すエロティシズム。何とも扇情的な……まさに、”扇情のメリークリスマス”だ!
(当然、北野武のモノマネをしながら)メリー・クリスマス! メリー・クリスマス! ミスター・ローレンス! ……バカヤロー! まだ始まってもいねぇよ!!
……後半、違う映画だったし、そもそも、それ北野武の台詞じゃない! ファッキン・ジャップくらい分かるよ、バカヤロー!!
しかしながら、悲しむべきは……
サンタコスは、二次元の世界でも非常に人気が高く、この時期になるとエロ漫画雑誌の表紙やアニメ雑誌等で、サンタコスを着た女の娘が多数描かれることになる。
……しかしながら、このサンタコス。哀しきは、季節限定の衣装であることだ。こんなにも可愛らしい衣装がオールシーズン楽しめないことに、私は深い悲しみを覚えるのである。
私は、冬アニメはすべからく劇中にクリスマスのエピソードを描き、その中で女の娘のサンタ衣装(当然、ミニスカートの)を出すべきではないかと常々思っているが、恐ろしいことにアニメの放映時期と劇中時間は決してシンクロしていない為、なかなかそういった恩恵も受けづらいのである。
最高にキュートなコスチュームにも関わらず、その期間限定性から、なかなかに脚光が当たらない不遇の萌えコスチューム、サンタさん衣装……。
個人的には、サンタコスには、メイド服を超える程の「萌え力」が備わっていると思っているので、この不遇っぷりには憤懣遣る方無し感が凄いのである。
そもそも、アニメや漫画の世界は、メイド服に頼り過ぎではないだろうか? 例えば、劇中でヒロイン達が着るコスチューム。或いは、アニメ情報誌のグラビアやアニメのグッズに描かれた版権イラスト……。余りにもメイド服が溢れ過ぎていると思いませんか?
まぁ、それがたまになら可愛いもんなのである。私だって、メイド服を着た女の娘は素敵だと思う(個人的には、『サムライスピリッツ零天下一剣客伝』のいろはみたいな和風のメイド服が大好きだ)。
しかしながら、これだけ供給が過剰だと、何というか「とりあえず、メイド服着せとけばいいべ」みたいな体制側の安易な意思を感じずにはいられないのである。「とりあえず、クリスマスにはWham!の『Last Christmas』流しとけばいいべ」みたいな安直な気がしてならんのだ。
確かに、メイド服の時期、場所、シチュエーションを選ばない汎用性の高さは素晴らしいと思う。思うものの、余りの万能性の高さ故に、その強烈な光の影に隠れている衣装があるのではないかと私は思うのだ。そう、サンタ衣装とかね。
そんな訳で、私は女の娘のサンタコスを全世界に薦めたいと思うのである。
だって、可愛くないですか? アレ。あんなに素晴らしい衣装を12月限定にしてしまうのは、余りにも勿体無い。だから、私はこう強く主張したい。毎月、クリスマスをやってください、と。
毎月、24日はクリスマスイブにして、25日はクリスマスに! 毎月、月末になると山下達郎が『クリスマス・イブ』を歌って、KICK THE CAN CREWがそれをサンプリングしてラップして、松任谷由美は『恋人がサンタクロース』で、Wham!は『Last Christmas』を歌えばいいじゃない!
そうすれば、毎日毎日、女の娘の可愛いサンタさん姿が拝めて、皆、ハッピーだと思うのだ。
……まぁ、年がら年中、Wham!の『Last Christmas』が流れ続けるシチュエーションというのは、かなりキッツイものがあるが、一年中、女の娘のサンタコスの恩恵を受けることができるのならば、それもアリだと私は思うのだ。
などと、ここまでグダグダグダグダ愚にも付かないことを書き連ねてきましたが、最終的には何が言いたいかといいますとですね……。
アニメ『にゃんこい!』第11話のサンタコスの住吉加奈子さん(俺の嫁)は、スゲー可愛くて、最高にキュートだから、皆も観た方が良いと思うよ!
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……ということで、まぁ、10年前の自分は、こんなことをダラダラと、しかも、クリスマスに書いていました。何か、Wham!がちょっとツボだったんでしょうね、当時。ジョージ・マイケル、亡くなっちゃいましたね……。
サンタコスですが、最近は、(季節もののコスチュームが人気の)ソーシャルゲームやブラウザゲームの隆盛もあってか、二次元文化では、10年前よりも更に重宝されるようになった気がします。アレ、やっぱり、可愛いですものね。
あと、今回、ほぼほぼ10年ぶりにテキストを読み返したのですが、この頃のサスケさん、黒のショートタイツ一丁でしたね、そういえば。で、今は、長ズボン。サスケさんの黒パン時代を久々に思い出しました。この方もコスチュームの変遷が色々とありましたね~。
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