ほぼ愚痴みたいな話。日々の生活を送る中で、”ちょっと、シンドいな”って思うこと、あると思う。
自分の場合は、アレがキツイ。ラジオやテレビで流れてくるACジャパン的な啓蒙広告。
お笑い芸人の深夜ラジオが好きで、radikoを愛用している。それで、番組を聞いていると、頻繁にあの手のラジオ広告が流れてくるのだ。
「ゴミをポイ捨てするな」とか「安易な気持ちでペットを買うな」とか。
アレ、耳にする度に、「おらんてー! お笑い芸人の深夜ラジオのリスナーなんて、ネクラかオタクばっかりやから、イキガッて街中でゴミ捨てたり、愛玩動物を衝動買いしたりするヤツおらんのよ!」とデニスの漫才ばりにツッコミを入れたくなる。
健康や災害意識に対する啓蒙や各種の募金を促すラジオCMなら分かるが、この手のマナーやモラル改善を促す広告(また、妙に挑発的な内容になっているのが余計にキツイ)、ちょっとターゲッティングを間違えてないか? と思うのだ。
こちらは、全国のラジオを聞きたくて、radikoは月額利用料を払ってプレミアム会員になっている。僅か、月額385円なので、それで大上段から文句を言うも図々しい話なのだが、それでも、「お金を払って、分かりきった話を延々、説教してくるラジオCMを聞くのはシンドいなー……」と思ってしまう。
ちゃんとしている人が、何故か説教される広告
こういう「こっちは、ちゃんとしているのに、何故か、説教されるパターン」、他にも色々とある。
ちゃんとお金を払って劇場に映画を観に行っているにも関わらず、本編の開始前に強制的に観せられる「NO MORE 映画泥棒」とか、TVer等のアプリでちゃんと公式によるテレビ番組の動画を観ているのに、高頻度で流れてくる「違法だよ! あげるくん」辺りもそうだ。
意義がゼロとまでは言わないものの、こちらは、ちゃんとモラルやマナーを守って作品なり番組なりに触れているわけで、正直に言えば、「それ、俺らじゃなくて、違法アップロードをやっている人たちに直接、言ってよ~……」と感じてしまうのだ。
……まぁ、後者に関しては、本当に申し訳ない。自分も、Youtubeで、『新日本ワールド』を筆頭とした公式プロレス動画配信サイトにアーカイヴされていない昔の試合映像とかは、時々、観てしまうので、文句を言うスジはないのだけれど……。
反対に、モラルが無い人たちにメッセージが届かない不条理
何だか、学生時代の全校集会がフラッシュバックする。先生が全校生徒の前で、アレをするなコレをするな、延々、説教を繰り返すわけだけど、校則を無視するような元気な生徒って、そんな話、ハナから耳に入らないんだ。代わりに、自分たちみたいな、ちゃんとルールを守ってる人間が、律儀に話を聞いて、何だか怒られた気持ちになる。あの不条理な雰囲気を。
一方で、マナーやモラルを遵守するようなプロモーションを幾ら行ったところで、届かない人間には一切、届かない。それがルール違反だと理解しないまま突き進んでしまう。
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最近、WEBを騒がせているこの件なんかも、そういうことなのだろう。幾ら、「転売は悪いことなのだ」と啓蒙を行ったところで、そのルールを平気で破る人間はいるし、そもそも、それがマナー違反であることすら理解出来ないのだ。
啓蒙的なプロモーションやキャンペーンが、ルールを遵守している人間には、不愉快なモノに映り、そもそも、メッセージを届けるべき違反者の視界には入りもしない。これは、なかなか辛いですよ……。
この辺のアンビバレンツ、一体、どうすればいいのか。自分の気持ちに、どう落とし所を設ければいいのか。考える度に、何とも言えない暗澹たる気持ちになるのだ。
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