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『アイドルマスターシャイニーカラーズ』の謎解き企画が、「無理ゲー」なのに楽しかったわけ

人気ブラウザゲーム『アイドルマスターシャイニーカラーズ』では、現在、「283プロ 謎解きクリスマス」というキャンペーンが開催されています。

https://campaign-shinycolors.idolmaster.jp/nazotoki_christmas/

こちらは、タイトルの通り、ゲーム内や公式サイト内に散りばめられた”謎”を探して、見事、正解すればアイテムが貰えるという企画。これが、大変におもしろく、尚且つ、本当によく出来ていて、自分は感心してしまいました。

謎解きに関するヒントや回答については伏せたままで、本企画の楽しさを紹介出来ればと思うのですが、一部、軽いネタバレを含んでいます。その辺りをご理解の上、興味を持たれた方は、以下のテキストをご覧いただければ幸いです。

ハッキリ言って”無理ゲー”です

この「謎解きクリスマス」企画ですが、結論から言ってしまうと、理不尽なレベルで難易度が高いです。ハッキリ言って、自力だけで正解まで到達するのは、相当に困難だと思います。

特設サイトに書いてある「手がかり」を元に、「謎」(つまり問題)を探し出し、その答えを入力。正解すれば、次の問題に。見事に最終問題まで、正解できれば、景品を贈呈……という流れなのですが、これが半端じゃなく難しい!

正直に感想を書かせていただくと、そもそも「謎」を見つけること自体が、異常にハードルが高い! 「謎解き」の”謎”にたどり着くまでが、既に、大きな”謎”という、若干パラドックスすら感じるレベルに達しています。

一応、特設サイトに書かれているキーワードを特定の場所に入力すれば、ヒントが貰えるのですが、このヒントも一問につき複数のパターンがあり、どのテキストが送られてくるかはランダム。しかも、貰えるのは、一問につき、一回のみ。

余りにも情報量が少ない為に、自分も最初は、途方に暮れました……。

こんな時こそ便利なSNS、twitter

こういう時に便利なのが、twitter。いきなり、検索で答えを知るのは、余りにも味気が無いので、少しでもヒントに近づけるようなキーワードで、他のプレイヤーさんのツイートをチェックします。

謎解きに成功したプレイヤーさんが、公式からのテキストよりも、より分かりやすいヒントを出していたり、手詰まりになった方が周囲に助けを求めていたりで、ネット上には、様々な”手掛かりが”。そういったツイートを少しずつ紐解いていけば、”謎”とその”答え”が、徐々に徐々に、手元に手繰り寄せられてくる……。

「何となく、こういうことかな?」というアブストラクトな核心を掴んだら、そこから先は自分自身の頭で考える。正解できれば嬉しく、間違っていたら、再考。そこで、どうしても分からなければ、再度、twitterに助けを求める。

私、これをほぼ半日に渡って繰り返し、何とか、全問正解まで行き着いたのですが、その過程は、とてもとても楽しいものでした。

どう考えてもtwitterがないと無理ゲー、その訳は?

今回の謎解き企画の凄い点は、ここだと思います。最初から、プレイヤー同士によるtwitterでの相互扶助を大前提にして、高難易度な文字通りの”無理難題”が此方に送られてきている。

絶妙な案配で、単独だと分かりづらいヒントが、解答者にランダムで送られてくるというシステムも、本当によく出来ています。自分の手持ちの札をtwitterにアップすれば、それだけで誰かの助けになるし、そこから更に、他のプレイヤーにも繋がっていくように出来ている。

twitterのシェア機能を使わないと出題にすらたどり着けない設問もあり、この辺りの仕掛けも本当に素晴らしい。プロモーション、マーケティングとして、よく考えられたアイデアだと思います。

『シャニマス』プレイヤーは、口が堅い!

また、本企画は、『シャニマス』というゲームとも相性が良いと思うのです。というのが、兎に角、このゲームのプレイヤーは口が堅い。

シナリオや各キャラクター毎に設けられたエンディングと特別エンディング(True End)に対して、”ネタバレ”を極力行わずに、ゲームを遊ぶ、或いは、他のプレイヤーと交流する術に長けている印象を受けます。

正答についても、ある程度、情報の流出が抑えられ、情報の相互補完によって、出題に挑む。そういうメーカーとユーザーとの信頼関係みたいなものもあって、今回の企画が生まれたのではないか……なんて思ってしまいました。

それにしても、「ゲーム」と「公式サイト」と「SNS(twitter)」という媒体を駆使しての”仕掛け”の数々は、ダイナミックでおもしろかったですね! よく、こういうのを思い付くなぁ……と、遊んでいて、シンプルに感心させられましたね。

何だか、ファミコン時代の激ムズゲーを思い出す難易度

ちなみに、今回の謎解き企画を遊んでいて、思わず連想したのが、ファミコン時代のゲームに仕掛けられた理不尽の数々。

人気ゲームバラエティの『ゲームセンターCX』が私は大好きなのですが、あの番組でも、ノーヒントでは絶対に見つけられないのに、攻略必須な隠しアイテムをADさんのアドバイスを頼りに有野課長が探したりしてますよね。『ソロモンの鍵』とか『アイギーナの予言』とか。

今回の『シャニマス』も、ノリや難易度は、まさに、そんな感じ。「それは、誰も分からんだろう!」と思わず言いたくなるようなところに問題が隠されていて、そこへ誘導する為のヒントも物凄くボカされている。

でも、ちゃんとそこに自力でたどり着ける方がいるんですよね。それが何より凄い。

ファミコンの頃とか、裏技を見つける為、缶詰状態で、ひたすらコマンド入力を試してみたりして、まさに、”総当たり”で、編集者やライターは攻略本を作っていた……なんて話を聞いたことがあるのですが、そういう熱意とパワーがある人こそが成し得る仕事でしょうね。

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