ゲーム

ようやく、Vtuberの楽しみ方が分かってきたという話

いきなり個人的な話になるが、尿酸値の数値が非常に高い。高いというか、既に、基準値を大きく超えている。発症していないだけで、痛風の発症数歩手前という危機的状況に、我が身体は直面している。

そして、世間での流行に対して、すっかり無頓着な人間になってしまった。元々、超マイペース型の人間で、流行り廃りに余り影響を受けないタイプだったが、歳を重ねるに連れて、更に、腰が重くなってきた。ちょっと前なら『鬼滅の刃』、最近なら『呪術廻戦』や『SPY×FAMILY』といった話題の漫画も、「いつか読もう、いつか読もう」と思いつつ、日にちばかりが過ぎていく。

痛風予備軍で、世の中のモードにも興味薄。身体も精神も、俺、完全に年齢相応なオッサンである。

これで、過去の体験だ、予備知識だで、若い人たちにマウントを取り始めたら、オッサンが更に、ダメな方向にメガ進化した「嫌なオッサン」(中年ポケモン・どくタイプ)に役満一直線だ。

……ヤバい……。

結果、そこに抗うというわけではないが、キチンと若いオタクの子たちが好きなものにもアンテナを張っておかなければならぬ、そして、積極的に勉強してみよう! という気持ちになってきた。

前置きが長くなったが、今回のエントリは、そんな”お勉強”の日々の中で新たに見知ったカルチャー・キャラクターである「Vtuber」について書いてみる。いや、本当に、Vに関しては、超遅れ馳せながらも色々な発見があったんだ。

“お勉強”の為に、Vtuberの動画を観始めたけれど……

正直に書くと、元々、Vtuberに興味があった訳ではなかった。SNSを見ていたら、ちょっと前まではYouTuber的なノリを冷笑的に見ていたハズの人々が、ある日、Vの子たちにドハマリし始めた。瞬く間にYouTubeを巡る環境が変わっていく様をリアルタイムで目撃し、「そんなもんかねぇ……」と、少し引いていたくらい。

Vtuber台頭以前のニコニコ動画にも、所謂”生主”にも一切、興味がなかった。寧ろ、「だったら、プロのお笑い芸人とかテレビのバラエティ番組を見ていた方が笑えるだろう」みたいな、これまたオッサン臭いというか……「これぞ、ザ・老害!」みたいな感想を抱いていた。本当に、ゴメンなさい。

なので、Vに手を出したのも、シンプルに流行っていたから。そして、その手の動画を探ることによって、そこで取り上げられているゲームや漫画なんかの若者文化をリサーチしよう! という、あくまで”お勉強”のつもりだった。

勉強という気持ちが先に立っていたのもあるだろうが、最初は、どの動画を観ても、正直、余り面白いとは思えなかった。

テレビに親しんでいたからこそ抱いた違和感

というのが、どの動画も冗長に感じられたからだ。自分が中心に観ていたのは、各Vtuberさんによるゲーム実況のアーカイヴ配信だったのだけれど、どうしても、時間の長さや進行のメリハリの無さが気になってしまうのだ。

私の場合は、『ゲームセンターCX』や『勇者ああああ』といったテレビのゲームバラエティ番組の大ファンだったのも、その辺の受け取り方に影響を与えていたのだと思う。

例えば、『ゲームセンターCX』は、よゐこの有野晋哉さんが扮する「有野課長」がレトロゲームに相手に奮戦する様を描いたゲーム実況の先駆け的なテレビバラエティだが、あの番組の場合は、10時間以上(ゲームによっては、日を跨ぐこともある)に渡るゲームプレイに編集を加えて、数十分のコーナー企画に面白さを濃縮している。その密度の高い面白さや楽しさと、どうしても比較してしまい、”素材”をそのまま見せられているような違和感を抱いてしまっていた。

ただ、色々な動画を観ている内に、徐々に徐々に、本当に少しずつではあるけれど、Vtuber動画の楽しみ方を理解していった。そのきっかけをくれたVtuberの一人が、ホロライブ所属の大空スバルさんだ。

“推し”が出来たことをきっかけに、魅力に急接近!

彼女の場合は、兎に角、ツッコミが上手い。しかも、センスや言葉のチョイスが、お笑い芸人のそれに近く、ネットに疎くて、テレビバラエティやお笑い番組が好きな自分みたいな人間でも、”スッ”と自然体で、そのキャラクターにハマっていける魅力があった。

大空スバルさんきっかけで、”お勉強”という意識を半歩ほど抜け出し、純粋に”楽しむ”という目線で動画を観始めた。要は、お気に入りのVtuberが出来たことで、この文化圏に、ちょっとだけハマり始めた。

そこで、ようやく気付いたのだ。「Vtuberの動画は、テレビのバラエティ番組とは全然、違うもの。だから、そこでの楽しみ方も全く異なる」という事実に。「そんなの当たり前だろ!」という話だが、この辺りの感覚が、まるで分かっていなかった。自分の場合、Vtuberというジャンルに対しての線が全然、出来ていなかった。全く、”粋”じゃなかったのだ。

YouTubeは、動画サイトなのだから、映像コンテンツという大まかな外枠のもと、”テレビバラエティ”と同じ感覚でVtuberの各種配信動画を視聴していた。だからこそ、カットが無い故の冗長さが気になった。「編集を加えれば、もっと面白くなるのに……」と思っていた。

“場”や”空気”を共有出来る楽しさ

違うのだ。配信動画の場合は、演者であるVtuberと共に、その場の空気を共有する、ネットを介した”仲間”たちと共に、リアルタイムでその進行を見守る、そこにこそ楽しさと美しさがあるのだろう。

例えるならば、「ロフト系のトークイベントに参加している感覚」が、かなり近いのではないかなと思う。これ、そこそこクリティカルなんじゃないかな? あの手のイベントで、尺の長さとかを気にする人っていないでしょ? 寧ろ、話が脱線したりしても、そういう空気を共有出来る、”場”そのものが面白い訳で。

そこを遅れ馳せながら、ようやく理解出来たからこそ、ここ最近は、自宅での作業中に、Vtuberの動画を作業用BGMにしていることが多い。大空スバルさんに加えて、ニュイ・ソシエールさんの『ウマ娘』配信が特にお気に入りです。

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